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ファンに検定クイズを出して作り出すファン体験とビジネスインパクト
ロイヤリティの向上、継続的な収益機会の向上、海外ファンとの繋がり。

ファン活動プラットフォームFUSSYを運営する中で、私たちはファンの貢献(UGCの作成、ライブ・イベントへの参加、グッズの購入などなど)やファンの役割、熱量などを証明してきました。
中でも特にインパクトが大きいと考えているのが、検定による「知識の証明」です。そのために私たちはFUSSYでは、エンタメIPを持つ方々と共通で有料の検定サービスを一緒にファンに提供させていただいています。
▼エイベックス様と実施している「わーすた検定」

今回の記事では、実は意外と見過ごされている気がする「検定」というファンへのサービスが提供する本当の価値と、ビジネスへのインパクトについて書いていこうと思います。
優れた「検定」が解決する4つの課題
まずは、検定がどんな課題を解決するのかを見ていきましょう。この課題を解決したい方はぜひ自社のIPを想像しながら読んでみてください。
①新規ファン獲得ための何をすれば良いか
検定は新規ファンを獲得するチャンスと言えます。「ん…?検定は既存ファン向けなのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はかなりポテンシャルがあります。
もちろん、新規ファンがお金を払って検定にチャレンジすることはほぼほぼないと言えるでしょう。しかし、検定を通じて既存ファンによるUGCが継続的に発生することになります。
なぜかというと、検定はスコアをSNSでシェアしたくなるものです。多くのファンがXのバナーや自己紹介で自分のファン度合いをアピールしており、検定の結果もその一つになります。SNSにコンテンツがたくさん生まれることで、関心層へのリーチが深まります。
克俊の実年齢、サンシャインのぶきよあたりの過去問にヤマを張ってたけど大きく外した思い出した俺受験下手だったんだ
#カラタチ
#最果てのセンセイ
#Fussy— テキーラ人数分 (@jacksoooooooooo)
11:41 AM • Mar 4, 2024
その効果をさらにあげるために、私たちはさらに下記の2つの工夫・努力をしています。
1つめが、検定の問題の解説を楽しく、詳細なものにすることです。問題が正解でも不正解でも解説を読むことによって、何か新しい豆知識を覚えてもらえればと思って設計しています。コアな情報を手にいれることによって、そのファンは「アンバサダー」のような役割をこなしてくれ、より外の人に魅力が伝わりやすくなります。
2つめが、合格者へ新たなアプローチを可能にしていることです。FUSSYでは、合格者や不合格者にメッセージを送ることができます。合格者の熱量が高いうちに、ショート動画の作成などの”依頼”(FUSSYではクエストと呼んでいます)をするなどによって、関心層に向けたコンテンツを作ることができます。
これらのUGCを継続的な検定で、3ヶ月に一度実施できればUGCの数は100を超えます。ファンたちが作ったコンテンツを新規ファン獲得のために使うことができれば優れたサイクルが生まれます。
②ファンと特別な絆を育み、優良ファンになってもらうためには
検定のわかりやすい成果は、売り上げともう一つ、ロイヤリティの向上です。昨今のエンタメ業界は新たなコンテンツが次々と出てきて、ファンのロイヤリティをあげて絆を深めておかないと関心が薄れてしまう可能性があります。
検定はそのロイヤリティを作るのにうってつけの方法です。「検定に合格した」というのはファンにとっての勲章であり、好きなものから受け入れられた証拠であり、優れたファンであることの証明です。
他者から、好きなものから認められたという体験がさらにロイヤリティを高め、ファンと新たな関係性を作ることができます。関係性を高めることができれば、簡単には離れないファンとなりますし、より多くの貢献(金銭でだけではない)をしてもらえることにことになります。

私たちは、検定の他にも情報をまとめたり、ライブに足繁く通うファンの行動を証明し、証明書を発行していますが、中でも検定の合格者は「正しい知識を持っている人」として、優良なファンとして推し活・ファン活動をしてもらえます。
中には今後、Wikipediaをまとめてくれたり、新しいファンが入ってきた時に魅力を伝えてくれたり、インフルエンサーのように活動してくれる人もいるでしょう。これらの活動を促進するために、検定合格のグッズとして「Xで使えるバナー」を用意することをオススメしています。

このような優良ファンがファンダムの中に増えれば、それだけみなさまのIPの成長が加速することになります。
③ 継続的な収益機会を作るためにはどうすればいいか
多くのエンタメIPが悩んでいるのが、継続的な収益機会をどのように作るのかという点です。最近では、メンバーシッププログラムやファンクラブを運営し、サブスクリプションの形で収益をあげている方も多いかと思います。
しかし、思ったより渋いな…と思うのもまた事実。大切なお金をもらうことになりますが、毎月のコンテンツ制作費やコスト、運営リスクを考えるとなかなか難しい領域だとも言えます。実際に、コストやリスクを考えた時に、ファンクラブなどは継続性が難しいというケースもよく聞きます。
私たちの検定サービスは基本的に3ヶ月に1度の開催としています。流れとしては、検定の実施→グッズの量の確定→受注生産の開始→次の検定へという形です。
グッズのオペレーションさえ確定してしまえば(私たちが代行することも可能です。)、大切なファンの方々に継続的に楽しんでもらえながら、継続的な収益機会を作ることが可能です。
また、不合格でも特別なグッズをプレゼントしたり、成績上位者に特別なイベントを招待するなどして、検定を複数回やってもらう工夫ができます。


④ 海外のファンと関係性を作るためにはどうすれば良いか
日本のマーケットだけでなく、海外のマーケットに注目している方も多いかと思います。競争が激しい日本市場だけでなく、海外のマーケットにも広げることは今後重要になってくるでしょう。実際、日本のコンテンツは海外でも非公式のコミュニティがDiscordなどでファンが中心となって運営されています。
海外のファンの活動はまだまだ限定的です。コンテンツを見たり、グローバル展開しているグッズを買ったり、コミュニティの中で仲間と語らうことが中心です。つまり、公式と繋がることはほぼありません。Xでのキャンペーンなどに参加できることも少なく、海外のファンは公式との「繋がり」に飢えているとも言えます。
海外の方向けに検定を作ることによって、既存コミュニティの盛り上がりや公式から届く証明書などで海外ファンと直接繋がることができます。
さらに、私たちは継続的に海外ファンとも繋がりが持てるような仕組みも提供しています。
1施策でいくつも影響のある検定という施策
いかがでしたでしょうか?検定は、一つの施策でいくつもの効果が見込める優良なファン体験を提供できると思っています。もちろん、IPによって合う・合わないという話はあるでしょう。コンテンツ数が少なかったり、ファンが格付けを必要以上に嫌う場合は、注意が必要です。が、1級などの仕組みを取らなかったりすることでハードルを解除することは可能です。
ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。